MENU

完全栄養食って何?完全メシ・ベースフードとの違いを初心者向けに分かりやすく解説

当ページには広告が含まれている場合があります
完全栄養食って何?完全メシ・ベースフードとの違いを初心者向けに分かりやすく解説
  • URLをコピーしました!

一般的には、厚生労働省が定めた「日本人の食事摂取基準」に基づき、1食分に必要なエネルギーや栄養素を、1つの食品で補えるよう作られています

「完全栄養食」という言葉に惹かれたことはありませんか?

毎日のタイムラインを彩る「完全メシ」や「ベースフード」の投稿。話題のキーワードは耳にするけれど、本当のところ何が何なのか、頭の中で整理できていない方もいらっしゃいますよね。

「健康に良さそう」「時短になりそう」「ダイエットに効果的?」—そんな漠然としたイメージだけで、実際の違いや自分に合った選び方が分からないままになっていませんか?

本記事では、そんな「名前だけ知っている」初心者の方に向けて、完全栄養食に関する基本的な用語や考え方をわかりやすく整理して解説します。

読むとどうなる?

「完全栄養食」「完全メシ」「ベースフード」などの用語の違いを正しく理解できます。

栄養学のむずかしい話は出てこないので、気楽に読んでもらえたら嬉しいです。

目次

完全栄養食ってそもそも何?

完全栄養食とは?

完全栄養食とは、健康維持のために必要な栄養素を、1つの食品で効率よく摂取できるように設計されたバランス栄養食です。

厚労省の「食事摂取基準」に基づいた食品

完全栄養食とは、厚生労働省が定める「日本人の食事摂取基準」に準拠して設計された食品のことを指します。
この基準では、年齢や性別に応じて必要なエネルギー量や、たんぱく質・脂質・炭水化物・ビタミン・ミネラルなどの摂取量が定められています。

完全栄養食は、これらの基準を1食または1日の食事において、ほぼ満たすことができるように設計された食品であり、特定の企業や製品に限らず、考え方として確立された栄養設計コンセプトです。

ただし、すべての「完全栄養食」が同じ基準で作られているわけではありません。
ブランドごとに準拠する摂取基準の項目数や優先順位が異なる場合もあるため、「完全」といっても“どこまで完全か”はメーカーによってやや違いがあることは押さえておきましょう。

すべての栄養素が含まれているから「完全」!?

「完全栄養食」という言葉には、“すべての栄養が入っている”というイメージがありますが、実際に含まれる栄養素は主に以下のものです。

  • 三大栄養素(たんぱく質、脂質、炭水化物)
  • ビタミン類(A・B群・C・D・Eなど)
  • ミネラル類(鉄・カルシウム・亜鉛・マグネシウムなど)
  • 食物繊維
  • 必須脂肪酸・必須アミノ酸(一部製品)

これらの栄養素が1食または1日分で、必要量をバランスよく摂取できるように設計されていることが、完全栄養食の大きな特徴です。

ただし、「水分」や「フィトケミカル(抗酸化成分)」などは必ずしもすべて含まれているとは限りません。
つまり、“完全”といっても、あくまで基本的な栄養素がバランスよく揃っているという意味です。

完全=健康にいい!? 誤解されやすいポイント

言葉の強烈なインパクトから「完全栄養食=体にいい」「食べておけば健康になれる」というイメージを強く受けますが、これは半分正しく、半分誤解です。

なぜなら、完全栄養食はあくまで“必要な栄養素を摂るための効率的な手段”であり、

  • 食生活全体のバランス
  • 生活習慣(運動・睡眠)
  • 食べるタイミングや頻度

などの要素によって健康への影響は大きく変わるからです。

また、「完全」とはいっても、すべての人に“最適”とは限りません。
たとえば、糖質制限をしている人や、特定の疾患を持つ人にとっては、栄養構成が合わない場合もあります。

つまり、「健康に良さそうだから」と盲信してそれだけに頼るのではなく、あくまで「補助的に賢く取り入れること」がポイントです。

「完全メシ」「ベースフード」って、どう違うの?

「完全メシ」=日清が開発した完全栄養インスタント食品シリーズ

「完全メシ」は、大手食品メーカー・日清食品が展開している完全栄養食シリーズです。
カップ麺やカレーメシ、グラノーラなど、インスタント食品らしい形で“手軽さ”と“完全栄養”を両立しているのが特徴です。

栄養設計は「日本人の食事摂取基準」に準拠しており、1食で33種類の栄養素をバランスよく摂取できるように設計されています。「インスタントなのに体にいい」というギャップが話題になり、SNSやYouTubeでもよく見かけるようになりました。

一方で、価格はやや高め。
味はインスタントの延長という印象があり、毎日食べるには好みが分かれることもあります。

「ベースフード」=BASE社のパン・パスタ中心のブランド

「BASE FOOD(ベースフード)」は、“主食を完全栄養に”をコンセプトにした、ベースフード株式会社のブランドです。パン(BASE BREAD)やパスタ(BASE PASTA)など、普段の食事で取り入れやすい主食系食品に特化しています。

ベースフードの強みは、「1食で26種類以上の栄養素がとれる」だけでなく、常温保存・袋から出してすぐ食べられる手軽さにあります。
また、たんぱく質が豊富で、糖質は控えめ。これがダイエット層や筋トレ層にも人気の理由です。

現在ではコンビニ(ファミマ等)やECサイトでも広く取り扱われており、完全栄養食の中では圧倒的な知名度と普及率を誇ります。

「Huel」「COMP」など、海外&日本の完全栄養食ブランドも紹介

完全栄養食の市場は近年急拡大しており、「完全メシ」や「ベースフード」以外にも、多くのブランドが登場しています。例えば、特に注目されているのが以下の2つです。

Huel(ヒュエル)

イギリス発の完全栄養食ブランドで、ドリンク型・パウダー型のラインナップが中心。
「時間がない」「料理したくない」という層に人気で、欧米では“ソイレント”と並ぶ定番ブランド。日本でもじわじわと利用者が増えています。

COMP(コンプ)

日本のスタートアップ企業が手がける完全栄養食ブランド。パウダー・ゼリー・ドリンク・固形バーなど形態が豊富で、味も改良が進んでいます。
どちらかというと“栄養効率と設計重視”の層に選ばれる傾向があります。

結局、全部「完全食」?!

共通点=栄養バランス重視、1食で必要栄養素を満たす

「完全栄養食」「完全メシ」「ベースフード」など名称は違っていても、共通しているのは“栄養バランスを1食で整える”という考え方です。

具体的には、厚生労働省が定める「日本人の食事摂取基準」に準拠し、

  • 三大栄養素(PFCバランス)
  • ビタミン・ミネラル
  • 食物繊維

などを過不足なく含むように“計算された食品設計”がされています。

どのブランドも、「これさえ食べれば栄養の心配はない」という状態を目指して開発されているため、基本的なコンセプトは同じと考えて差し支えありません。

違い= 食べ方・主成分・ブランド背景

共通点は多いものの、それぞれの完全栄養食には明確な“違い”もあります。
特に注目したいのは、以下の3点です。

完全栄養食の違い
  • 食べ方(パン/麺/カップ/ドリンクなど)
  • 主成分・栄養構成
  • ブランドの思想や開発背景

つまり、“どこに重きを置いているか”によって商品設計が微妙に異なるということです。

食べ方の違い
スクロールできます
完全メシインスタント食品(カップ麺、カレー、グラノーラなど)
ベースフード主食系(パン・パスタ・クッキーなど)
Huel や COMP飲む・流動型(パウダー・ドリンク・ゼリーなど)
主成分・栄養構成の違い
スクロールできます
完全メシ糖質はあえて残して満足感を重視
ベースフードたんぱく質が多めでダイエット向けの設計
COMPカロリーや脂質も抑えめで機能性特化
ブランドの思想や開発背景の違い
スクロールできます
完全メシ食事の「楽しさ」を残す
ベースフード食事の「楽しさ」を残す
Huel や COMP栄養の「効率性」を重視

食事をすべてこれに置き換えてもいいの?

これは非常に多くの人が気になるポイントですが、基本的に“完全栄養食だけで生きていく”必要はありませんし、推奨もされていません。

なぜなら、たとえ栄養バランスが整っていても、以下のような問題が出てくるからです。

課題
  • 咀嚼(かむ)刺激が不足し、満足感が得にくい(ドリンク型中心の場合)
  • 食事の楽しみ・コミュニケーションが減る
  • 食材から得られる“非栄養素”(ポリフェノールなど)は不足しがち

完全栄養食は、あくまで「忙しいときの補助食」や「栄養が偏りそうなときの調整役」として活用するのがベストです。

例えば──

活用例
  • 朝だけベースブレッドで済ます
  • 残業で帰宅が遅くなった日の夕食に完全メシを使う
  • 栄養が乱れた日の“リセット食”としてCOMPを飲む

このように、“使いどころ”を見極めて生活に取り入れることが、健康的かつ無理のない活用法といえるでしょう。

こんな人におすすめ!完全栄養食の活用シーン

忙しい社会人・一人暮らし・子育て世代・ダイエット中

完全栄養食は、「時間がないけど、ちゃんと食べたい」という人の強い味方です。
特におすすめしたいのは、以下のような生活スタイルを送る人たちです。

おすすめ
  • 朝はいつもバタバタで、つい朝食を抜いてしまう社会人
  • 自炊が面倒で、コンビニ食や外食に頼りがちな一人暮らしの方
  • 家事・育児に追われ、自分の食事が後回しになりがちな子育て世代
  • 栄養バランスに気をつけながら、カロリーを管理したいダイエット中の方

完全栄養食は、あくまで“手段”ですが、こうしたライフスタイルの中では、「何を食べるか悩む時間をなくしつつ、栄養の質を下げない」という大きな価値を提供してくれます。

食事を抜きがちな人が「とりあえず摂る」のに最適

忙しさや疲れで、「今日はもう食べんでもええか」と、食事を抜いてしまうことはありませんか?
しかし、食事を抜くことは、かえって太りやすくなったり、集中力の低下や体調不良を招く原因にもなります。

そんなとき、完全栄養食は「とりあえずこれだけ食べとけば最低限OK」という安心感をくれます。

次のような状況におすすめです:

おすすめ
  • 朝、食欲がないけど空腹で出かけるのは不安なとき
  • 帰宅が遅く、夜ごはんを作る気力も時間もないとき
  • 「何を食べるか」考えることすらしんどいとき

このような「食事を抜いてしまいそうな場面」で、完全栄養食は“体調を崩さないための最低限のケア”として非常に有効です。

完全食“だけ”に頼らず、日常に取り入れるのがコツ

完全栄養食は便利で栄養価も高いですが、それだけに頼るのはおすすめできません。

理由は以下の通りです:

理由
  • 噛む回数が減ると、満足感が得られにくくなる
  • 見た目・香り・味の多様性が少なく、飽きやすい
  • 野菜や果物などに含まれる“非栄養素”(ポリフェノールや酵素など)は摂りづらい

つまり、完全栄養食は「不足を補う」「乱れを整える」目的で使うのがもっとも現実的です。

例えば──

  • 朝はベースブレッド、昼と夜は普通の食事
  • 忙しい週だけ活用して、週末は自炊や外食でバランスを取る
  • 旅行や出張時の非常食として携帯する

こうした“ちょっと取り入れる”使い方こそ、長く続けられて、健康にも無理がない方法です。

まとめ|完全栄養食を、自分の暮らしにどう取り入れる?

「完全栄養食」や「完全メシ」「ベースフード」などの言葉は近年よく目にするようになりましたが、実際には「違いがよくわからない」「どう選べばいいのか迷う」と感じる方も多いのが現状です。

この記事では、そうした“名前だけ知っている”段階の方に向けて、完全栄養食の基本的な考え方や、主要ブランドごとの特徴・違いを整理しました。

まとめ
  • 完全栄養食とは、「日本人の食事摂取基準」に基づいて必要な栄養素をバランスよく含む食品のこと
  • 「完全メシ」や「ベースフード」などは、食べ方や設計思想に違いがあるものの、共通して“手軽に栄養を整える”目的で作られている
  • 活用のコツは、完全栄養食だけに頼りきるのではなく、忙しいときの補助食として日常に上手に取り入れること

完全栄養食は、忙しい現代の生活にフィットしながら、健康を意識した食事を手軽に実現できる心強い選択肢です。

今回ご紹介した基礎知識をきっかけに、まずは「自分の暮らしの中でどう取り入れられそうか?」を少し考えてみてください。

次回は、ライフスタイル別におすすめの完全栄養食や、目的に合わせた選び方をわかりやすくご紹介していきます。

あなたにとっての「無理なく続けられる、ちゃんと栄養がとれる食事」のヒントがきっと見つかるはずです。

  • URLをコピーしました!
目次